大手町プレイス

大手町は日本の中心的な業務エリアとして発展し、近年は連鎖型再開発などの再整備が進んでいます。
本計画はこの大手町の歴史と向き合い、グローバル社会における国際的ビジネスゾーンとしてさらに価値を高めるために、「街・人・時」という３つのキーワードを提唱し、それらを「つなぐ」ことで大手町ならではの「場」をつくることを目指しました。
大手町の拠点にあり端にも接する計画地の特性に着目し、セントラルプロムナードを中心とする歩行者ネットワークを整備・拡張することで神田や日本橋地域といった周辺の街と街をつなぎ、オフィス街の主役であるワーカーがいきいきと過ごせる空間に設えることで人と人をつなぎ、この街ならではの賑わいを創り出しました。
また、計画地に実在した陰影深い水平庇や真壁、丸柱、日本的表現などを取り入れた「逓信建築」と呼ばれる建築群のスタイルや精神を継承し、時をつなぐことで街に深みをつくり出しています。