THE JOURNEY
私たちの50年の物語
私たちが107人のメンバーではじめた「壮大な挑戦」は、2017年、50年の節目を迎えました。
この期間は文明の歴史の中でもひときわ大きな変化があった時代でもありました。
その時代を都市空間と建築をつくり出すことに費やしてきた私たちの体験を次の世代に伝えるために、
半世紀にわたる長い旅の道程としてふりかえり、10 の物語としてご紹介します。
私たちの旅のはじまり
1967年9月1日、私たちは107人の建築設計事務所としてスタートを切りました。
その先の未来に何が待ち受けているのかも知らず、自分たちが生きていく糧の作り方も知らず、ただ、次の時代の建築のあり方を模索したい、という信念を共有している、というだけでのスタートでした。
そんな私たちを、とてもたくさんの方々が応援してくださいました。その中には日本の近代経済史に名を残されたような方々もおられました。
当時、私たちの代表がそれらの方々に新しい知的生産組織の形で建築設計事務所をつくりたい、という結成の趣旨をお伝えしたところ、それに深く賛同してくださったのです。
建築設計プロセスがそれまでのままでは、求められる都市づくり・建築生産の規模と速度に付いていけなくなることを感じておられたのかもしれません。
個人の知恵を集団の知性に統合する普遍的な方法は、人類はいまだに発見してはいないでしょう。
急速に開発の進む人工知能も、知識の統合はできても知性の獲得は難しいと言われています。
半世紀前に「組織による知の創造」を目指して船出した私たちは、この旅がこれほどまでに長く波乱に満ちて、
まためくるめくほどの驚きと喜びをもたらしてくれるとは想像もしていませんでした。
その私たちの旅の道程を、これからみなさまにお伝えしたいと想います。
-
1. 組織と技術
- 日本初の超高層ビル建築計画、始動。
- 行く手には、見えない大きな壁。
- “グループ・ダイナミックス”という考え方。
- 誰もが対等で自由な組織を。
VIEW -
2. 自然を敬う
- とある冬の日が、教えてくれたこと。
- 自然がないところに、ひとの居どころはない。
- 「自然を守る」から、「自然を復元する」へ。
- その森に勇気付けられて。
VIEW -
3. ひとを思う
- 高層ビルの足もとに、武蔵野の雑木林を。
- 限られた空間の中でベスト尽くす。
- ひとが集い、行き交う空間づくりを。
- ひとにとって心地良い場所を敷地の外へも。
VIEW -
4. 都市を創る
- 戦後の都市計画で、叶わなかったもの。
- 都市デザインという夢が、現実となった日。
- 都市計画コンサルティングと事業コーディネート。
- その23年は、東京の新たな未来のために。
VIEW -
5. 場所を創る
- ひとが集う場所をつくる。
- ひとと街が賑わう場所をつくる。
- 敷地と外をつなぎ、新たな賑わいをつくる。
- 時間を超えて、境界を超えて。
VIEW -
6. 国際化・その先にあるもの
- はじまりは偶然の出会いから。
- 知らなかったから、何でもやってみた。
- 突然の波乱、そして新しい可能性へ。
- 誰かの未来をともに考えるという幸福。
VIEW -
7. 地域に根ざす
- 地域のちからを生かすためにすべきこと。
- その場所に固有の価値を。
- 地域に根ざした建築の姿。
- 地域の記憶や文化を次の世代に。
VIEW -
8. “環境”の未来を想う
- そのスタートは、超高層ビルから。
- 「省エネ建築」だけでなく「創エネ建築」も。
- 周辺環境と連携した環境エンジニアリング。
- 常に社会の要請に応えるために。
VIEW -
9. “建築”の未来を想う
- 歴史的建築物に、新たな価値を加える。
- 時代の波を超えてきた建物に、あらたな役割を。
- 先人たちの思いを、次世代へつなぐ。
- 建築のちからを、未来の都市づくりのために。
VIEW -
10. “建築”のちからを形にする
- 創るのは、時間とともに輝きを増すもの。
- 創るのは、ひとの思いのさらにその先にあるもの。
- 創るのは、人々の未来へとつながる体験。
- つくるのは、建築によってしか創り出せないもの。
VIEW -
原点. どこから来て、どこへ行くのか
- “関係”をデザインするために必要なこと。
- 「ひとを思い、自然を敬い、未来を想う」。
- 時代を超え、枠組みを超えて都市を創る。
- 原点から、次の50年へ。
VIEW