横浜共立学園中学校高等学校 創立150周年記念事業校舎等再整備計画
2021年の創立150周年記念事業として、段階的な校舎建替えを行い、1期工事として新築の南校舎が2018年3月に竣工、2期工事として本校舎の改修が2019年7月、3期工事として新築の西校舎、体育倉庫等が2022年3月に完成しました。
敷地は横浜市中区山手町に位置し、歴史的保全や文化的環境を生かした 景観形成が求められました。
まず都市計画提案にて用途地域の変更を行い、容積・最高高さの制限を緩和することから計画が進められました。
敷地内には1931年にW・M・ヴォーリズにより設計され、1988年に横浜市指定有形文化財第1号の指定を受けた木造3階建ての本校舎があります。「本校舎を学園の心の故郷として保存する」という学園の校舎等再整備計画のコンセプトを軸に、計画を進めました。
正門から見た本校舎の景観が強く意識されるよう、配置計画を決めています。本校舎の正面に位置する南校舎は、本校舎に面して曲面の形状とし、西校舎は大部分を地下に計画することで景観に配慮するとともにグラウンド面積を確保しました。
また一連の校舎建替えでは、都市計画提案を行うことにより、横浜市より自然エネルギー利用が求められました。南校舎や西校舎では大空間の礼拝堂や多目的ホールで、クールヒートチューブや地中熱による空調システムを採用しました。木造本校舎の耐震改修による断熱性能の向上、体育倉庫では木造を採用し、屋根や床にはCLTを用い、環境に配慮した校舎を実現しています。
敷地は横浜市中区山手町に位置し、歴史的保全や文化的環境を生かした 景観形成が求められました。
まず都市計画提案にて用途地域の変更を行い、容積・最高高さの制限を緩和することから計画が進められました。
敷地内には1931年にW・M・ヴォーリズにより設計され、1988年に横浜市指定有形文化財第1号の指定を受けた木造3階建ての本校舎があります。「本校舎を学園の心の故郷として保存する」という学園の校舎等再整備計画のコンセプトを軸に、計画を進めました。
正門から見た本校舎の景観が強く意識されるよう、配置計画を決めています。本校舎の正面に位置する南校舎は、本校舎に面して曲面の形状とし、西校舎は大部分を地下に計画することで景観に配慮するとともにグラウンド面積を確保しました。
また一連の校舎建替えでは、都市計画提案を行うことにより、横浜市より自然エネルギー利用が求められました。南校舎や西校舎では大空間の礼拝堂や多目的ホールで、クールヒートチューブや地中熱による空調システムを採用しました。木造本校舎の耐震改修による断熱性能の向上、体育倉庫では木造を採用し、屋根や床にはCLTを用い、環境に配慮した校舎を実現しています。
プロジェクト 概要
名称
|
横浜共立学園中学校高等学校 創立150周年記念事業校舎等再整備計画 |
---|---|
建築主 |
学校法人横浜共立学園 |
所在地 |
横浜市中区 |
主用途 |
中学校・高等学校 |
竣工 |
南校舎竣工 2018年3月 本校舎改修竣工 2019年7月 西校舎竣工 2022年3月 |
延床面積 |
南校舎延床面積 6,029.90 ㎥ 本校舎延床面積 2,444.20 ㎥ 西校舎延床面積 1,519.41 ㎥ |
構造 |
南校舎:RC造 一部S、SRC、CFT造 本校舎:木造 一部RC造 西校舎:RC造 |
階数 |
南校舎:地上4階 地下1階 本校舎:地上3階 地下1階 西校舎:地上2階 地下2階 |
備考 |
【南校舎】 設計:日本設計 【本校舎改修】 元設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ、 改修設計:日本設計、 意匠助言:一粒社ヴォーリズ建築事務所、耐震設計:日本設計・山辺構造設計事務所 【西校舎】設計:日本設計 |
写真撮影 |
輿水 進 |
受賞歴
2024年 木材活用コンクール(木材活用賞)
2024年 優良学校施設表彰(部門賞「改修・既存施設活用」)
2023年 木材利用優良施設コンクール(優秀賞)
2024年 優良学校施設表彰(部門賞「改修・既存施設活用」)
2023年 木材利用優良施設コンクール(優秀賞)
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