新砂プラザリニューアル
新砂プラザは1993年竣工、江東区の臨海部に建つ17階建てのオフィスビルです。竣工後四半世紀が経過した2019年よりテナント退去にあわせた全館大規模リニューアルを実施しました。この建築の大きな価値は、エントランスや基幹設備などの主要機能を2階以上の階に計画した万全な浸水防止対策、将来的な改修や機能更新を視野に入れ、余剰スペースを内包した建築計画、周辺の街並み形成にも寄与する緑豊かなオフィス環境形成など、昨今のBCPやSDGsにも通じる理念を取り入れた先見性にあると言えます。リニューアル計画は、これらの価値を受け継ぎ、未来に繋げることを目標に取り組みました。改修は、基準階オフィス及びエントランス、トイレなど共用部の機能充実化とデザイン更新、設備更新からなる「リニューアル工事」、長周期地震動対策として制振改修を行った「制振補強工事」、オフィスエリアへの72時間電源供給により防災性能を強化した「BCP対応工事」の3つの工事により構成されます。建築・構造・設備のバランスの取れた改修が生みだす相乗効果により、「自然災害に強い建築」「オフィスビルの品質向上と汎用性」という新たな価値を獲得し、百年建築に向けた長寿命化を実現しました。
プロジェクト 概要
名称
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新砂プラザリニューアル |
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建築主 |
JST株式会社 |
所在地 |
東京都 江東区 |
主用途 |
事務所 |
竣工 |
2020年7月 新築時:1993年3月竣工 |
延床面積 |
36,847.91㎡ |
構造 |
S造、一部RC、SRC造 制振構造への改修 |
階数 |
地上17階 塔屋1階 |
備考 |
プロジェクトマネジメント:日鉄興和不動産 |
写真撮影 |
1枚目:©SATOSHI ASAKAWA 2~4枚目:エスエス東京支店 |
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