大手前合同庁舎

大阪城公園の西側に位置する大手前地区は、国の合同庁舎等が複数存在し、官庁街を形成しています。
「大手前合同庁舎」は、耐震性能の不足や狭隘、機能分散等の課題を抱える既存庁舎群に変わり、防災機能の強化、分散機能の集約化、地域と連携した新たなまちづくり空間やにぎわいの創出等、地域の活性化に積極的に貢献するとともに、効率的な維持管理を図ることを目的としてPFI事業により建設されました。計画コンセプトを、「まちを活性化する庁舎」「快適で機能性の高い庁舎」「防災力の高い庁舎」「環境に配慮した庁舎」の４つとしました。
周辺地区が持つ都市軸を平面に取り込み、その軸線に面して2つの広場や食堂・売店・喫茶を配することで街区全体の回遊性や賑わいの創出に貢献しています。センターコアの中央に設けた光庭、低層階に設けたカスケード状の階段と吹き抜け、上層階に設けたエコテラスにより内外部や上下階をつなぐことで、光や風が通り抜ける共用空間をつくり、人と環境に優しい建築としました。
環境性能面では、ZEB Orientedを実現しています。