京都府庁 第3号館・第4号館
東京・霞が関から移転となった文化庁の新庁舎(第4号館)と、京都府の新行政棟(第3号館)の整備計画です。
文化庁新庁舎は1928年(昭和3年)建設の旧京都府警察本部本館を改修。新行政棟を北側に増築し、京都府庁舎機能の拡充を図るとともに文化庁に必要な機能の補完を行いました。
歴史的建築物を今日の機能・法令に合致させるため、「京都市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」を適用し、安全性の向上を図りながら建築基準法適用の除外を受けることで、価値ある意匠の保存を実現しました。
本計画では、歴史的建造物と現代建築をつなぐデザインにすることを目指しました。2つの建物の間にはガレリアを設け、3階の軒レベルを合わせています。また同色のタイルと縦基調のデザインで統一するとともに、新行政棟の庇の水平要素によって一体感を強調しました。
計画地区では、景観条例に基づくさまざまな規制がありましたが、景観保全地区に適合する現代デザインについて繰り返し検討し、「景観地区内における認定」を取得することで、新旧が一体となったデザインが可能となり、まちに新しい風景をもたらしました。
文化庁新庁舎は1928年(昭和3年)建設の旧京都府警察本部本館を改修。新行政棟を北側に増築し、京都府庁舎機能の拡充を図るとともに文化庁に必要な機能の補完を行いました。
歴史的建築物を今日の機能・法令に合致させるため、「京都市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」を適用し、安全性の向上を図りながら建築基準法適用の除外を受けることで、価値ある意匠の保存を実現しました。
本計画では、歴史的建造物と現代建築をつなぐデザインにすることを目指しました。2つの建物の間にはガレリアを設け、3階の軒レベルを合わせています。また同色のタイルと縦基調のデザインで統一するとともに、新行政棟の庇の水平要素によって一体感を強調しました。
計画地区では、景観条例に基づくさまざまな規制がありましたが、景観保全地区に適合する現代デザインについて繰り返し検討し、「景観地区内における認定」を取得することで、新旧が一体となったデザインが可能となり、まちに新しい風景をもたらしました。
プロジェクト 概要
名称
|
京都府庁 第3号館・第4号館 |
---|---|
建築主 |
京都府 |
所在地 |
京都市上京区 |
主用途 |
合同庁舎、駐車場 |
竣工 |
2022年12月 |
延床面積 |
第3号館:9,307.07㎡ ※車庫棟27.90㎡を含む 第4号館:4,391.53㎡ |
構造 |
第3号館:S造 一部SRC、RC造 第4号館:RC造 |
階数 |
第3号館:地上6階 地下1階 第4号館:地上3階 地下1階 |
備考 |
デザイン・アーキテクト:岸和郎 ヘリテージ・アーキテクト:田原幸夫 |
写真撮影 |
小川重雄写真事務所 |
受賞歴
2023年 JIA優秀建築 100選
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