各務原市役所

航空宇宙産業が活発なまちに位置し、飛行機の翼をイメージした屋根とケヤキ並木により賑わいの空間を創り出しています。また、市民開放スペースや一部窓口施設を低層棟として別棟で計画し、市役所から駅へ続く南北軸に対しても市民の賑わいを広げ、まちのつながりを強めています。
各階の庇は日射負荷軽減と採光、眺望を両立しており、内部には岐阜県産杉材を大々的に採用し、市民に親しみを持ってもらえるよう温かみのある空間としました。
旧中山道に面した敷地は航空自衛隊岐阜基地に近接しており、自衛隊機の騒音から建物を守るために外装は高い防音性能を有した仕様としています。そのため自然エネルギーとしては主に光をさまざまな形で取り入れることを意識し、光ダクトやライトウェルなどを採用しました。その他様々な環境負荷低減手法と省エネルギー技術により、ZEB Ready建築として、建築物省エネルギー性能表示制度（BELS）による５段階評価の最高ランクの認証を獲得しました。
また、安全安心を支える防災庁舎として免震構造の採用、非常用発電設備などを導入し、防災機能の強化を図っています。