シルクロード国際芸術交流センター

劇場やコンサートホール、美術館、博物館などを含んだ文化施設。
北京と天津の中間に位置するこの場所で、広大な華北大地に流れる「雲」をコンセプトとしました。屋根や壁はパラメトリックデザインにより形成された、東西方向に流れる三次元曲面となっており、力強い造形を生み出しています。
全長400mにもおよぶ東西に長い長方形の平面で、立面はシンメトリーに近い表現としています。また中国北部の気候と文化を考慮し、寒さが厳しい冬季に室内動線により各文化施設へアクセスでき、イベント時に吹抜けや廊下などもアクティビティに利用できるよう、内部はひとつながりの空間としています。
雲のコンセプトは流れるような三次元曲面による天井をもつインテリアデザインにも一貫しており、その下の内部通路は店舗に囲まれた魅力的な公共空間となり、人が集まりパフォーマンスすることもできる場となっています。