碧南市藤井達吉現代美術館（増築・改修）

2008年に日本設計の設計により旧商工会議所ビルから美術館へとコンバージョンを行った建物で、運営・機能の拡張・強化を図るためさらなる増改築を行いました。展示空間の増設や、美術品の収集、保存活動に重要な収蔵庫や保存修復室への改修を行っています。
コンクリート打放しによる増築部は旧建物や前回増築部と対比的な表現とし、美術館の新しい姿をアピールするとともに、まちのシンボルとして市民に愛される外観をつくり出しました。
内部空間では、自然光を取り入れた多目的室を新設したほか、既存部の多目的室を藤井達吉記念室として改修し、幅広い展示計画を可能としています。
今回の増改築により、商工会議所ビルとしての旧建物、2008年のコンバージョン、今回の増築・改修と、3つのライフサイクルを持つ建物となりますが、今後の更新、改修も視野に入れた計画を行っており、また適切な維持管理計画を行うことで、長寿命建物の好例となることを期待しています。