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「FUTURE think++」 近未来型 低層オフィスのコンセプトモデル-3

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オフィスにウィルスを持ち込まない、拡げない

近未来型低層オフィスのコンセプトモデルの第3弾は、ウィルスを他のワーカーに拡げないための工夫です。

オフィスのエントランスからワークプレイスに至る経路に除菌機能・更衣機能を集約する「Changing Path」を提案します。Changing Pathには、 「手洗い」 「靴置場」「コート掛」の機能を経路状に集約し、常にPath内を陰圧に保つことで、外でついたウィルスや花粉をオフィス内に極力持ち込まないためのスペースとなります。

人々のコロナ対策の結果、 2021年のインフルエンザ感染者数が例年に比べ格段に減っているように、 手洗いうがいを始めとした感染対策の習慣はコロナ収束後も継続されるべきものです。家に帰って必ず手洗いをする感覚と同じように、ワークプレイスに入る際の手洗いを推奨し、「人にウィルスを拡げない」意識を持つことは今後のエチケットとも言えそうです。

また、大人数のワークプレイスでは、コート掛けや個人収納などで大きなスペースが使われています。外部で使用するコートや傘などは極力ワークプレイスに持ち込まずに置場を入口付近で集約して、ウィルスの拡大防止とスペースの有効活用につなげます。靴置場を用意してワークプレイスでの内履き利用を推進すれば、更なるクリーンなワークプレイスにつながります。

Changing Pathは、真夏にはクールスポットとしての機能も担わせ、真冬は靴についた雪を掃う場所にもなります。機能集約することで利用率が上がり、それに伴って、スペース効率・清潔・感染対策のいずれもが向上されます。

出勤率の変動を許容するシステム

コロナ感染拡大による1回目の緊急事態宣言から約1年が経とうとしています。
1回目の緊急事態宣言の際には、100%在宅勤務という企業が多かったかと思いますが、宣言解除、そして2回目の緊急事態宣言とこの1年間、在宅勤務率は業種ごと、企業ごとに変化してきたと思います。
私たち日本設計でも、時期に応じた在宅勤務率を設定し、各自の出勤スケジュールを部署ごとに管理してワークプレイスの人口密度を上げないように対応してきました。

外回りの営業が多い部署や出張の多い業種では「出勤率が変動する」という現象はもともとありました。この出勤率変動を予め想定してフリーアドレスのワークプレイスをデザインすることが、イニシャル・ランニングの無駄を減らすことにつながります。例えば、普段は70%出勤、100%出勤は年に数回程度と設定すれば、70%の人でゆったりとしたオフィスレイアウトにすべきですし、出勤率が高い時は会議室や食堂などもワークプレイスとして使うことも考えられます。来客会議室などを不使用時にワークプレイスとして使う「ホテリング」という考え方がありますが、このように建物全体をワークプレイスとして使う発想に切り替えれば、様々な場所が常に活用され、建物が有効に使われ、活発なオフィスになっていくことと思います。

近未来型低層オフィスのコンセプトモデル-1にて、様々な環境要素をセンシングして自分好みの環境を選択する働き方を提唱しました。さらに、位置情報システムを利用したワークプレイス内でのワーカー位置把握や人口密度の表示も行うことで密が避けられます。そして、出勤スケジュール管理と位置情報システムを併用して建物の空調換気制御に連動させることで、在館している人のための空調や換気を行って、快適でランニングコストの削減にもつながります。

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