としまエコミューゼタウン

としまエコミューゼタウン

環状5-1号線からの見上げ
低層部は区役所、11階から上が集合住宅の構成

としまエコミューゼタウン

活動の中心となる「エコヴォイド」
建物の中心に位置し、活動と賑わいの視覚化導線の明確化を図る

としまエコミューゼタウン

10階「豊島の森」
かつて区内にあった里山や小川の風景が再生されている

としまエコミューゼタウン

「エコミューゼ」に面した議場
ヒエラルキーのない議場がコンセプトとなっている

としまエコミューゼタウン

11階住宅メインラウンジ
「樹木のような建築」を感じる温かみのある空間

説明
としまエコミューゼタウンは池袋駅から南東600mほどの副都心の繁華街の雰囲気が途切れたあたりにあります。
地区内には2001年に統廃合された旧日出小学佼の校地が残っており、これを種地に密集住宅地の再開発を、という地元の声をうけて私たち日本設計が都市計画と建築の設計専門家として参加しました。2006年にはこの再開発に豊島区が地権者として参加することが決まり、それによって事業はー気に現実味を帯びていきました。

再開発事業がまとまる推進力となったのは、区の施設と住宅とを上下に重ねて一棟にする案で合意が得られたことです。一棟にまとめることにより、低層部分には使い勝手のよい業務施設を、高層部には居住環境のよい住宅を配置することが可能となりました。管理面の心配を乗り越え、官民一体となる建築構成を選択したことにより、区の本庁舎を移転することが可能となったのです。

一棟にしたことで、低層部分には街並みとつながる様々な仕掛けをつくることができました。中心にある吹き抜けは「エコヴォイド」と名づけた祝祭的な空間としています。外装に日除けや壁面緑化の機能を持たせた「エコヴェール」を採用したのは、建物全体が植物の成長とともに成熟していくさまを体感していただきたい、という想いからです。
階段状の屋上庭園には、雨水を利用した水の流れを設けて、都市化する以前の豊島の植生を再現し「エコミューゼ」と名づけています。「としまエコミューゼタウン」とはここから来た名称です。

特色のある外観の中に高度な安全性を備えたこの建物が、年月を経て地域の歴史と自然の一部になっていくことを、私たちは願っています。
概要
名称
としまエコミューゼタウン
所在地
東京都豊島区
地図
主用途
庁舎、共同住宅、事務所、店舗他
竣工
2015年3月
延床面積
94,681 m²
構造
RC造、S造、SRC造
中間階免震構造
逆打工法PCa構真柱 (最大Fc140)
階数
地上49階 地下3階
備考
外観・一部内観デザイン監修/隈研吾建築都市設計事務所
外構・低層部ランドスケープデザイン/ランドスケープ・プラス
写真撮影
川澄・小林研二写真事務所
受賞
2016年 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール 環境大臣賞/屋上緑化部門
2016年 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール 日本経済新聞社賞/壁面・特殊緑化部門
2015年 グッドデザイン賞(街区・地域開発)
2015年 グッドデザイン賞(地域・コミュニティづくり/社会貢献活動)