カイロ大学小児病院外来診療施設
国際協力機構(JICA)の無償資金協力プロジェクト。
カイロ大学医学部付属の小児専門病院で、ローコストながら、現地の気候・風土、施工技術に配慮しました。
カイロ市内の密集市街地に立地するため、周辺環境に圧迫感を与えず、かつ洗練されたデザインにより来院者の記憶に残る建築としました。
狭隘な敷地は三方を隣接建物に囲まれているため、診療諸室は前面道路側に配置し、自然光を取り込みやすい計画としています。外壁は、砂漠気候の厳しい暑さを和らげ、環境と共生してきた伝統的アラビア建築の窓設計手法である「マシュラビーヤ」を参照して有孔ブロックによるダブルスキンとしました。室内には柔らかい光を取り入れながら、日射負荷低減と外部からの視線を遮ります。
また、施設空調は直接外気取入と温度環境が均一な地下ピット(クールピット)経由で外気温を低下させた後に利用する手法を併用し、夏季の空調負荷低減も目指しています。
カイロ大学医学部付属の小児専門病院で、ローコストながら、現地の気候・風土、施工技術に配慮しました。
カイロ市内の密集市街地に立地するため、周辺環境に圧迫感を与えず、かつ洗練されたデザインにより来院者の記憶に残る建築としました。
狭隘な敷地は三方を隣接建物に囲まれているため、診療諸室は前面道路側に配置し、自然光を取り込みやすい計画としています。外壁は、砂漠気候の厳しい暑さを和らげ、環境と共生してきた伝統的アラビア建築の窓設計手法である「マシュラビーヤ」を参照して有孔ブロックによるダブルスキンとしました。室内には柔らかい光を取り入れながら、日射負荷低減と外部からの視線を遮ります。
また、施設空調は直接外気取入と温度環境が均一な地下ピット(クールピット)経由で外気温を低下させた後に利用する手法を併用し、夏季の空調負荷低減も目指しています。
プロジェクト 概要
名称
|
カイロ大学小児病院外来診療施設 |
---|---|
建築主 |
カイロ大学 |
所在地 |
エジプト国カイロ市 |
主用途 |
病院 |
竣工 |
2022年10月 |
延床面積 |
3,115.1㎡ |
構造 |
RC造 |
階数 |
地上7階 塔屋1階 |
備考 |
医療機材設計:ビンコーインターナショナル |
写真撮影 |
高木 茂 |
受賞歴
2023年 The Architecture MasterPrize
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