湘南学園小学校

湘南学園小学校は、周囲が住宅地のため、勾配屋根とすることで近隣側の軒高さを10ｍに抑えています。
また、近隣への圧迫感を軽減のため、普通教室は貝殻型（円弧状）にずらしながら配置しています。
教室と連続したオープンスペースも円弧状です。
一般的な直線形状に比べて奥行きを感じられ、変化のあるオープンスペースとなっています。

■メディアセンターを中心とした空間構成
調べ学習の核となるメディアセンター（図書室とＰＣ教室を兼ねた空間）を中心に据え、その周りをオープンスペースや、普通教室が取り囲む構成です。
メディアセンターは、吹抜けのトップライトからは光が差し込み、魅力的な空間となっていて、登下校時や休み時間に子どもたちの集まる賑わいの場所となっています。

■エコスクールへの取り組み
同校は、環境学習プログラム「エコスクール」認証を目指して環境教育にも力を入れています。
今回の建築計画では、児童が身近に感じられる省エネの工夫をしました。
湘南の気候風土を利用し、換気ホッパーやトップライト、風力換気窓を利用した自然通風、建材一体型太陽光発電パネルの庇など。
児童が自分の手で育てていけるビオトープや、緑化計画にも力を入れています。