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task-2 | 都市構造の分散化

都市の分散化のオルタナティブを描く​

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感染症と都市​

コロナを契機に「感染症と都市」の歴史を紐解いた方も多いでしょう。例えば19世紀のナポレオン3世とオスマンによるパリ大改造。今日の花の都の代名詞とも言える美しい大通りを骨格とする街並みは、コレラが契機となったと言われます。中世以来の複雑な街路と、人口集中による衛生状態の悪化。その解消としての新たな都市デザインが、現在のパリを生み出しました。​
こうした歴史が示すのは、感染症災害と都市のパラダイムシフトの強い結びつきです。しかしそれは、都市化そのものの減速を示すものではありません。

 

コロナと現代都市の対立項を見極める​

国際連合は2018年に都市部の人口の割合が2050年までに68%に増えるという予測しています。「コロナによって都市集中が止まる」と考えるのは、やはり短絡的でしょう。​
私たちは、今だからこそ、改めて都市化の功罪を再確認し、感染症との対立項を慎重に洗い出す必要があると考えます。​
※世界都市人口予測・2018年改訂版 [United Nations (2018). 2018 Revision of World Urbanization Prospects.]​

都市の分散化のオルタナティブ​

都心周辺部や地方の活性化は、コロナ以前からの重要な空間テーマです。しかし単純な機能分散・低密化は、人が都市に引き付けられて来た理由を無視した、少々乱暴な方法でしょう。​
私たちは、コロナがもたらした新たな都市課題に向き合いつつ、都市の魅力を高め、より豊かな生活や働き方をもたらす、そうした都市デザインを、「都市分散化のオルタナティブ」として描いていきたいと思います。

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