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task-5 | 接触の防止

医療施設と建築計画ー対面の必要性の考察


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医療施設における「対面」の必要性の考察

人と人が対面することにより発生する感染のリスクを下げるために、AI・IoT・ロボットの導入は有効です。これらの導入が有効な業務なのか、人との対面が避けられない業務なのかを区別し、建築計画に反映することが考えられます。
多くの人が訪れる受付での案内、会計や外来での患者呼び出し、感染区域での清掃や物品搬送、病棟や在宅での患者の遠隔監視などの業務には、対面を回避する手段を積極的に導入することも考えられます。一方、詳細な問診や説明、採血や処置、検査、相談、リハビリ、患者搬送、病棟での直接看護などでは対面が不可欠です。このような場面でいかに感染のリスクを減らすことができるか、建築計画や設備計画における再考察が必要となるでしょう。

空間が「オープン」であるべきかの考察

患者と医療者が対面する病院のカウンターの計画において、1980年代頃までは、防犯上あるいは感染対策上「閉鎖型」が主流でした。1990年代以降は、セキュリティシステムの進化、感染症の減少、コミュニケーションの重視、周囲の見守り易さの必要性などの理由から、精神病棟や感染症病棟を除いては、オープンカウンターの採用が主流となっていきました。
受付や会計窓口、各科受付、病棟のスタッフステーションなど、完全に「オープン」であるべきなのか、それとも、視覚的・聴覚的に「オープン」にして、飛沫感染や接触感染を避けられる構造とするべきなのか、ひとつひとつ見直す機会なのではないかと考えています。

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