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2024.01.09
The Westin Yokohama / The Apartment Bay YOKOHAMA 
ブルガリ ホテル 東京
OMO7大阪 by 星野リゾート

ビジョンと共に創り上げる多彩なホテルの世界

インバウンドの増加や客層の多様化により、ホテルにはより幅広いニーズへの対応が求められています。ハードとソフトの両面での多様化がますます進む中、都市の国際競争力を高めるための機能としてもホテルは一層注目されており、外資系ラグジュアリーホテルの進出も増加しています。さらにプロジェクトの多用途複合化も進み、国内外を含む事業関係者によるプロジェクトの進行は複雑化しています。
このような背景の中で、事業主とホテル運営者と共に中立的な立場で関係者をまとめ、皆が共有するビジョンでプロジェクトを進めていく役割が求められています。豊富な知識と共に、実現性や費用対効果など多角的な視点から、プロジェクトの行く先を見据えて関係者と連携し調整をしていく専門的なスキルが必要とされます。
私たちは都市的な視点から建築設計、プロジェクトマネジメントまでを総合的に取り組み、ビジョンを共有しながらホテルを創り出してきました。まちに新たな価値を吹き込む多彩なホテルの世界をご紹介します。

1. 都市の視点からホテル内部まで一貫したコンセプト


テラスを介し、眺望とインテリアを融合させた開放的なロビー(The Westin Yokohama23階)。
撮影:川澄・小林研二写真事務所

横浜みなとみらいにおけるラグジュアリークラスのライフスタイルホテルThe Westin Yokohamaと、長期滞在型ホテルであるThe Apartment Bay YOKOHAMA、2つの性格の異なるホテルで構成された建築。オーナーは日本企業ですが、運営者はそれぞれ外資企業と日本企業で、国内外多数の関係者間での調整が求められました。私たちは建築、構造、設備、ランドスケープ、インテリアの設計および、プロジェクトマネジメントを担当しました。
私たちはみなとみらいや横浜というまちとのつながりを重視して、それが建築やインテリアのデザインへ相互にかつ強く関係することを意識しました。「水と緑と歴史に囲まれた人間環境都市」を謳うみなとみらいのまちへ貢献することは、Westinのブランディングコンセプトである「ウェルビーイング」にもつながります。高層部をキャンチレバーの架構とすることで足元の既存樹を残し、ここに豊かなコモンスペースをつくることで、いちょう通りの軸線に対して緑を連続させました。さらに、内部空間も足元にある緑を引き込み、立体的に点在させていくという考え方で構成しています。
設計当初よりオーナー、ホテル運営者、設計者、インテリアデザイナー、プロジェクトマネージャーでコンセプトを共有し続けたことが、「まちに開かれたホテル」の実現へとつながりました。


高層部キャンチレバーにより、足元の既存樹を保存し、豊かなオープンスペースを創出。撮影:川澄・小林研二写真事務所

プロジェクトの概要はこちら:The Westin Yokohama / The Apartment Bay YOKOHAMA

2. 多用途複合施設における都市計画からプロジェクトマネジメントまで


バーに併設された1,300㎡のルーフガーデン。ロビー・レストラン・スパなど各機能には豊かな外部空間を併設。撮影:Bvlgari Hotels & Resorts

ブルガリ ホテル 東京は、東京ミッドタウン八重洲に計画されたホテルです。都市の国際競争力を高めるという都市計画のもと、国際的なラグジュアリーホテルを導入することで施設やエリア全体の価値を高め、上位計画に呼応させています。私たちは再開発事業の都市計画から参画し、建築設計およびプロジェクトマネジメントも担当しました。
環境負荷低減に寄与するエネルギーセンターを併設し、災害時の対応力を強化すると共に多用途複合施設の最上部にホテルを配置しました。各機能には豊かな外部空間を併設させています。最上階にはルーフガーデンを配したバーエリアを設け、ダイナミックな眺望と自然を感じられる豊かな生活環境を創り出しました。
都市計画から建築設計に携わるなかで、プロジェクトマネジメントの俯瞰的な視点が加わることで、一貫した環境づくりや省エネルギーに配慮したプロジェクトを実現しています。


最上階の45階にあるバー。撮影:Bvlgari Hotels & Resorts

プロジェクトの概要はこちら:東京ミッドタウン八重洲

3.各設計者との協働でブランドの世界観を創出


「みやぐりん」が広がる正面。提供:OMO7大阪 by 星野リゾート

建築、ホテルインテリア、ランドスケープ、温浴施設の設計者の協働により進められました。プロジェクト始動時に各設計事務所の業務範囲を明確に分け、お互いの意見を尊重しながらフラットな立場で議論できたことが、スムーズなプロジェクト進行へとつながりました。
新ブランド「OMO」のコンセプトの検討とも並行して、「おもてなし、おもしろい、おもいがけない」をテーマに設計が進められました。OMOの世界観を解釈し、社会に求められているホテルを追求するなかで、丘状の広場「みやぐりん」や、建物を包む外装膜などを提案しました。
ホテルの計画中、私たちは「新今宮駅北側まちづくりビジョン」の策定を支援しました。エリアビジョンまで一貫して関わることができたことで、建築や都市の価値を最大化させ、建物単体ではないエリアとしての価値向上に貢献できたと考えています。


パブリックスペース「OMOベース」。提供:OMO7大阪 by 星野リゾート

プロジェクトの概要はこちら:OMO7大阪 by 星野リゾート

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