奈良文化財研究所
平城宮の西面中門である佐伯門の正面にあたる敷地です。
旧研究所の老朽化が進み、狭隘化と耐震化を抜本的に解決するべく2012年度から計画を開始しています。2014 年度、旧庁舎の解体に際し、発掘調査した結果、平城京造営以前の遺構が想定よりも深い地層に発見され、この一条南大路とその関連遺構を保存する為、建物配置や規模、構造を全面的に見直し、遺構保存を最優先とした大幅な設計変更が行われました。
奈良、平城京の歴史・風土を大切に、素朴かつ堅牢な文化財研究所とする為、品格と永続性を持ち併せた文化性高い施設を目指してきました。
太陽熱の負荷を受けにくい中央に収蔵庫を配置し、その耐震壁は、バランスの良い構造を実現、高さ制限15mの風致地区内で、階高を抑制しながら、遺構保存と研究・収蔵機能の両立しています。
外観は、水平線を強調した軒の深い陰影が印象的で、外壁庇とスチールカットパネルの「裳階(もこし)」により構成しています。
遺構保存による施設配置とランドスケープは、平城宮地中に眠る条坊遺構のダイナミックなスケールを感じさせえてくれています。
旧研究所の老朽化が進み、狭隘化と耐震化を抜本的に解決するべく2012年度から計画を開始しています。2014 年度、旧庁舎の解体に際し、発掘調査した結果、平城京造営以前の遺構が想定よりも深い地層に発見され、この一条南大路とその関連遺構を保存する為、建物配置や規模、構造を全面的に見直し、遺構保存を最優先とした大幅な設計変更が行われました。
奈良、平城京の歴史・風土を大切に、素朴かつ堅牢な文化財研究所とする為、品格と永続性を持ち併せた文化性高い施設を目指してきました。
太陽熱の負荷を受けにくい中央に収蔵庫を配置し、その耐震壁は、バランスの良い構造を実現、高さ制限15mの風致地区内で、階高を抑制しながら、遺構保存と研究・収蔵機能の両立しています。
外観は、水平線を強調した軒の深い陰影が印象的で、外壁庇とスチールカットパネルの「裳階(もこし)」により構成しています。
遺構保存による施設配置とランドスケープは、平城宮地中に眠る条坊遺構のダイナミックなスケールを感じさせえてくれています。
プロジェクト 概要
名称
|
奈良文化財研究所 |
---|---|
建築主 |
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 |
所在地 |
奈良県奈良市 |
主用途 |
研究所・庁舎 |
竣工 |
2018年3月 |
延床面積 |
11,387㎡ |
構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造 |
階数 |
地上4階、地下2階 |
備考 |
設備設計/株式会社総合設備計画 監理/株式会社内藤建築事務所 |
写真撮影 |
稲住写真工房 |
RELATED PUBLISHING
RELATED PROJECTS