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task-3 | 空間の順応化

モード切替のためのデバイスの設計(ダブルスキン編)

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COVID-19の時代に即し、自然換気をより有効かつ効果的に活用する「モード切替手法」を利用した設計事例の2つ目を紹介します。

空気と光を制御する外壁

外壁は外気を取り入れるだけでなく、日射を制御する装置とすることが可能です。夏季には内蔵ブラインドによる日射遮蔽と高層でも雨や風を気にせずに窓を開けることができ、冬季にはガラスの外壁による温室効果と、内側の窓を開けてダブルスキン内で暖められた外気を取り入れることで、一般的に難しい冬季の自然換気もできます。 ​

モード切替とデバイスの設計

ダブルスキンの上下や側面に設けられた開口部の制御・ブラインドの開閉・空調の排気を、季節ごとにモードという形で切替えることで、自然エネルギー利用の効果を最大化することができます。

ダブルスキンのモード切替

夏季の日射制御と冬季の温室効果による外壁の断熱性の向上に加え、春や秋の中間期において、ダブルスキンを方位によって機能を分化し、一方をチムニーに切り替え、上昇気流で排気を促進させる工夫をしている例もあります。

ダブルスキンの多様なタイポロジー

ヨーロッパに多い単層のダブルスキンは、夏季の高層の窓での自然換気と冬季の日射受容を目的としていて、内側の窓を開けて自然換気を行います。一方日本では、夏季の空調排気をダブルスキン内を通して外部に放出することで冬季の外壁の断熱性の向上させる多層型が多く、エアフロ―ウィンドウにも類似しています。省エネルギーの視点だけでなく、屋内の自然換気を通年で行うための装置として、今後発展する可能性を秘めています。

(撮影:株式会社 川澄・小林研二写真事務所/CreativeEyes Ltd. Takehiro Kawamura)

 

 

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