トラストガーデン四条烏丸（北畠ビル）

建築は、京都の古き名残がある通りに面した正面ファサードのみが見えるものとなります。そのため外観は、やや軒深めな庇を各層に設け、バルコニー全面にアルミ簾を掛けることで京都的でありながら端正でスマートな表情となるよう努めました。
狭い通りからの印象を決める1階正面は、木の縦格子を全面に配し、路地の入口には暖簾を掛け京都的風情が楽しめるものとしました。祇園祭の夜、ライトアップした縦格子が幽玄な雰囲気を作り出します。
インテリアは和紙、杉といった和の素材を多く使用しながら、モダンな家具を設置することで新鮮な印象を与えています。また、階ごとに異なる意匠の格子スクリーンなど、随所に印象的なしつらえを設けることで利用者が日々を過ごす家として親しみの持てる空間となることを目指しました。