MB TOWER
ベトナムの大手商業銀行の一つである軍隊商業銀行(MB)の新本店です。
敷地は近年開発が進みハノイでも有数の都市軸線道路となったLe Van Luong通りに面しています。建物基壇部は通りに並行なファサードとし、都市軸線としての街路空間形成に寄与しています。一方、高層タワー部は近隣の街区方向に沿った、通りに正対しないファサードとし、本建物のランドマーク性を生み出しています。標準的な基壇型オフィスビルの構成ではありますが、異なる2つの方向に向いたファサードが独特の存在感を生み出しています。
基壇部はややクラシカルな意匠、高層タワー部は垂直基調の現代的な意匠とし、銀行本店に相応しい、安定性と成長性という二つの印象を建物外観に与えています。
本建物の最も特徴的な部分は、基壇部コーナーの「メディアツリー」と名付けたガラスシリンダーです。樹状の構造体で支持され、透明性の高いガラス外皮を纏ったこの「メディアツリー」は、比較的閉鎖的になりがちな銀行建物において、街に開いた開放的な表情を創り出しています。建物内部の様子や情報を発信し、銀行と社会を繋ぐインターフェイスの役割を担っています。
敷地は近年開発が進みハノイでも有数の都市軸線道路となったLe Van Luong通りに面しています。建物基壇部は通りに並行なファサードとし、都市軸線としての街路空間形成に寄与しています。一方、高層タワー部は近隣の街区方向に沿った、通りに正対しないファサードとし、本建物のランドマーク性を生み出しています。標準的な基壇型オフィスビルの構成ではありますが、異なる2つの方向に向いたファサードが独特の存在感を生み出しています。
基壇部はややクラシカルな意匠、高層タワー部は垂直基調の現代的な意匠とし、銀行本店に相応しい、安定性と成長性という二つの印象を建物外観に与えています。
本建物の最も特徴的な部分は、基壇部コーナーの「メディアツリー」と名付けたガラスシリンダーです。樹状の構造体で支持され、透明性の高いガラス外皮を纏ったこの「メディアツリー」は、比較的閉鎖的になりがちな銀行建物において、街に開いた開放的な表情を創り出しています。建物内部の様子や情報を発信し、銀行と社会を繋ぐインターフェイスの役割を担っています。
プロジェクト 概要
名称
|
MB TOWER |
---|---|
建築主 |
軍隊商業銀行 |
所在地 |
ベトナム国ハノイ市 |
主用途 |
銀行本店 |
竣工 |
2020年10月 |
延床面積 |
60,200㎡ |
構造 |
RC造 |
階数 |
地上25階 地下4階 塔屋1階 |
備考 |
共同設計/CONINCO.,JSC (Consultant and Inspection Joint Stock Company of Construction Technology and Equipment ) |
写真撮影 |
大木宏之 |
受賞歴
2022年 Vecas Award 2021
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