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2023.05.24

自社開発の構造解析プログラム

建築設計では、重力や積雪、地震、風などの自然現象に対する構造安全性を確認するために、構造解析を行って建物各部に生じる力や変形を把握しています。

一品生産の建築設計では、プロジェクトごとの特殊性が存在します。そのため、設計を進める中で構造解析ソフトへ特殊性に対応した機能が求められる場面が頻繁にあります。市販のプログラムでは、限られた設計スケジュールの中で、設計者の要望を汲み取り、スピード感を持って機能を新しく追加することには限界があります。
また、設計に用いる解析プログラムは、ブラックボックス化するのではなく、その中身を把握して使用すべきであると私たちは考えます。
日本設計では、創立以来、解析プログラムの自社開発を進め、現在でもそのプログラムを用いた構造設計を行っています。近年は「BIM」や「構造最適化」※1などの先端技術との融合を図り、日々進化しています。
設計者が求める機能・先端技術を速やかに実装し、プロジェクトの最適解の実現に寄与しています。

NASCA

3次元立体骨組による日本設計独自開発の一貫構造計算プログラム※2です。
一貫構造計算に必要な「部材剛性・荷重・部材応力の計算」「計算ルート判定」「断面検定」「保有水平耐力計算」の機能はもちろんのこと「躯体数量概算」「CAD・BIMデータ変換」「構造最適化」といった設計に必要な機能とも連携しています。

NRESP-3D

多質点系モデル(各階を質点で概略表現した解析モデル)による弾塑性時刻歴応答解析を行うプログラムです。一貫構造計算プログラム(NASCA)の増分解析結果を使用して、入力データを自動作成します。最適化技術との連携により、ダンパー配置の最適化等を行えます。

NASCA-DYP

3次元立体骨組による部材レベルの弾塑性時刻歴応答解析を行うプログラムです。一貫構造計算プログラム(NASCA)から、シームレスに部材レベルの時刻歴応答解析が行えることが特徴です。

※1:構造最適化:コンピュータ等を用いて所定の構造性能値を検討し、最適解を見つけること
※2:一貫構造計算プログラム:建物の規模や形状、構造部材の材質や寸法、設計用荷重などの各データを入力することで、準備計算、応力計算、断面検定、保有水平耐力計算などの一連の処理を一貫して行う構造計算プログラムのこと

 

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