2020.11.16
デジタル社会のニーズにこたえる施設計画
増加するデータ センター計画・事前敷地調査
(撮影:木田勝久/FOTOTECA)
爆発的デジタルデータニーズの高まりをうけて
近年のデジタル化社会への加速は目覚ましいものがあり、その進化の度合いは指数関数的ともいえる爆発的なスピードをもって進んでいます。各種テクノロジーの発展に伴い、情報技術分野にとどまらず、私たちの日常生活においてもデジタル情報の活用・ストレージは必要不可欠なものであり、急速に拡大をつづけるデジタルデータの管理施設として、データセンター建設の需要が急激に高まっています。
データーセンター計画に求められるノウハウ
交通網や上下水道といった「目に見える」社会インフラに対し、情報は「目に見えない」社会インフラですが、自然災害に対する安定性、エネルギー消費を少なくし、排出CO2を少なくする環境配慮という計画思想が必要です。
建物躯体自体に免震構造を導入したり、建物内のサーバーラック自体の耐震性能を検討するなど、地震災害に対するBCP水準を高める計画や、PUE(Power Usage Effectiveness:データセンター全体の消費電力をIT機器の消費電力で割ったもの。数値が1.0に近づくほどデータセンターのエネルギー効率は高い)の追求など、その目標値は年を追うごとにより厳格化の傾向にあります。
また敷地・建物のセキュリティを高め、データーの高いプライバシーを確保する取り組みも必要です。
データ需要の将来予測とともに、サーバー容量の拡張戦略を柔軟に行える建築計画も同時に求められています。私たちは、クライアントのニーズによりフレキシブルに対応できるよう、建物が完成した後でも拡張工事を行いながら施設運用ができる計画を提案します。
また、建設計画に先立ち適切な立地検討を行う事前敷地調査も行っています。