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    ――環境設備技術編
2025.03.05
麻布台ヒルズ

技術革新と経験で築く超高層を支えるエンジニアリング
――環境設備技術編

撮影:川澄・小林研二写真事務所

オフィスや住宅、ホテルなど、大規模かつ複合用途であることを生かし、エリア全体をカバーする独自のエネルギー供給ネットワーク。
熱供給事業者・ビル事業者・テナントが連携した省エネルギーのためのさまざまな取り組みや高度な耐震構造を備えるエンジニアリングなど、最新技術と発想、私たち日本設計の超高層建築に取り組んできた長年の経験を融合しています。

 

平常時と災害時の双方に有効なエネルギー供給システム

エリア全体の要となる電力配電網や熱供給導管を敷設し、独自のネットワークを構築しています。さらに、大型コージェネレーションとリチウム電池を組み合わせた最新鋭の電源システムや大規模蓄熱槽・排熱利用設備を導入し、災害時でも都市機能や経済活動を維持するための電力・熱を1週間程度供給可能です。

 

麻布台ヒルズにおけるエネルギーの面的利用イメージ

 

東日本大震災以降、BCP対応能力強化が求められてきましたが、当プロジェクトは、災害時だけでなく平常時にも省エネルギーや環境性能向上に貢献できる計画です。また、人工知能技術(AI技術)を活用した統合エネルギー管理システムを導入することで、外気条件や排熱の利用などを考慮した高効率な電力・熱製造を行っています。下水熱などの未利用エネルギーの有効活用や、エリア内のビルとプラントでの電力・熱の調整も実現しています。
これらの取り組みにより、一般的な熱供給と比較して、CO²排出量を20%削減しています。

 

先進技術を活用したウェルネスオフィス

働く人の健康・快適性を重視し、オフィスフロアにおいてさまざまな取り組みを行っています。
「WELL Core」において、最高ランクとなるプラチナ認証、CASBEE 新築Sランク、ASBEE ウェルネスオフィスSランクを取得。森JPタワーはLEED BD+C(CS)、街区全体ではLEEDND プラチナの予備認証を取得しています。

 

オフィスフロアは表面温度や人数などを検知し空調制御を行うな ど、先進技術を活用。

 

企画から運用までライフサイクルコミッショニングの実施

大規模かつ複合用途の本プロジェクトにおいて、ビルとプラントともにエネルギーを効率的に運用することは、省エネルギー・環境性・経済性・事業継続性において、非常に重要なミッションです。コミッショニングとは、建築設備の実際の性能を確認し、本来の性能を実現するために行うプロセスです。計画時は設計図書を検証し、また施工者が行う建設業務や設備品質を検証し確実な要求性能の実現を図り、竣工後は、運用性能を検証・分析し、必要な改修や調整などを提案し、より適切で省エネルギーな運転を実現していくものです。本プロジェクトにおいて、私たち日本設計は、企画、設計、施工、運用まで事業者とともにコミッショニングに取り組んでいます。

 

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