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2025.03.05
麻布台ヒルズ

緩やかに変化する形状をもつ国内最高高さのタワー

思想を具現化するプロセス

多くのデザイナーによる個性豊かなデザインを生かしながらも、ひとつの「まち」としてシームレスに融合する。私たちは、技術的な問題を解決し、さらなるデザイン提案も含めた詳細な設計を進めました。

森JPタワーのタワー部は、ペリクラークアンドパートナーズ(PC&P)のデザインによる、日本的な「むくり」の美意識を取り入れた、緩やかな曲線で構成されています。タワー全体の圧迫感を低減するため、タワーのボリュームを4つに分節して頂部に向かって外形線を絞ったデザインです。実現のために、再現性が高くシンプルな幾何学の組み合わせで構成されたジオメトリが必要でした。

私たちは、複雑な3次元曲面や諸条件を読み解き、最適なジオメトリを導き出しました。平面形状は、曲線のコーナーの中心、端部、ナッチ部の基準点を各階で一定のルールで結ぶことにより決定。断面形状は、3つの基準点において半径の異なる複数の円弧をそれぞれの共通接線で滑らかに切り替え、より自然な曲線となるようPC&Pとコラボレーションを繰り返しました。

再現性が高く、美しさ、品質、コストを両立するジオメトリを提案したことにより実現したタワー形状。
撮影:川澄・小林研二写真事務所

 

異なるカーテンウォールの断面形状をもつオフィス階(29階)と住宅階(55階)の矩計図。

 

 

 

タワー角部のR形状は、強風対策も兼ねた緩やかに変化する3次元曲面の外形線を実現するため、各階が全て異なる平面形状となります。それにより膨大な種類のユニットカーテンウォールを合理的な形状で構成。

また、オフィス階の傾斜するカーテンウォールに対し、上層の住宅階については、室内から見た際の映り込みや居住性に配慮し鉛直にセットバックした異なる形状です。全体のジオメトリの美しさを崩さず、2つのカーテンウォールシステムを統合しました。

私たちとPC&P、メーカーの思想、技術力を統合したデザインにより、これらが実現しました。

 

 

さらに、タワーの実現には構造と一体的な解決も不可欠でした。孤を描く外形に対して居室の有効率、施工性、経済性を総合的に検討し、外周の柱は外壁の形状に沿わせ8か所で折り曲げる計画としました。それにより発生する水平力を梁で押さえバランスを取っています。

実物の試験体により、地震・風・雨など想定し得る最も厳しい条件に耐える外装となるよう試行錯誤を重ねました。

右手左側が麻布台ヒルズ森JPタワー、右側が麻布台ヒルズレジデンスA。
撮影:Jason O’Rear

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