3万人が集う中国・杭州のアリババ本社が2023年に誕生
全体鳥観図
アリババ集団の本拠地である中国・杭州西渓園区の第5期となる計画で、グローバル本社の機能を担うプロジェクトです。延床面積は約980,000㎡ 、約30,000人が働くワークプレイス、会議・展示・ビジターセンターおよびレクリエーション施設からなります。隣接する既存のアリババ西渓園区と地下接続することにより連携し、地区一体でアリババのオフィスキャンパスを形成します。
2017年12月に開催された国際コンペにおいて日本設計の「アリババ・イノベーション・バレー」の提案が選定されました。2018年7月より設計開始、2019年4月に着工し2023年春竣工に向け、建設が進行中です。
西渓園区全体鳥観図
南に開かれた大きな中庭を中心に、「創意立方THINK CUBE」と呼ぶオフィス棟6棟と、ビジターセンターの計7棟が配置され、各棟は2階レベルの「交流リング」により一体に結ばれます。各棟が連携することで、入居する本社機能とを自由に変化させることができ、将来のビジネス変化にフレキシブルに対応可能としています。
「創意立方THINK CUBE」はワンフロア6000㎡の大空間を持つワークプレイスで、中央に吹抜空間を内包し、社員間・部門間の活発なコミュニケーションを誘発します。
現在建設中の地下鉄駅と直結し、隣接する既存のアリババ西渓園区1期と地下で連接し、地域全体でアリババのオフィスキャンパスを構成します。
「創意立方THINK CUBE」内観
企業アイデンティティを表現するMEDIA ROOF
敷地南側の正面道路に沿って、水平に480mにわたって延びる大屋根MEDIA ROOFが、ここで働く社員とビジターを迎えます。この大屋根は杭州の歴史伝統、自然環境の文脈に調和しながら、社員の一体感と帰属感を統合するシンボルです。高層建築タワーとは異なる形で企業アイデンティティを表現しようとしたものです。ビジターセンター内は会議室・展示スペースを有し大型のイベント開催による企業発信もできる空間を持ち合わせています。
アプローチ空間のシンボルとなるMEDIA ROOF
ビジターセンター内観
PROJECT DATA
名称 アリババ西渓園区五期プロジェクト
所在地 中国浙江省杭州市余杭区
事業主 アリババ集団
主用途 本社オフィス、会議・展示・ビジターセンター、レクリエーション施設
竣工予定 2023年
敷地面積 265,669㎡
延床面積 地上584,471㎡、地下397,610㎡
構造 RC造一部S造
階数 地上15階、地下2階