箱根・芦ノ湖セミナーハウス
箱根の芦ノ湖畔に建つ学校法人順天堂の研修・宿泊施設です。敷地は箱根駅伝のコース沿道で、箱根駅伝の際には建物自体が応援の観覧席となります。また敷地前面には芦ノ湖が広がり、沿道には樹齢350年の杉並木が、敷地背面には苔むした間知石の擁壁など、壮大な自然に囲まれています。こうした「箱根の森にとけ込む」ことをコンセプトとしました。
最大の特徴は、計画地から一望できる芦ノ湖越しの富士山と箱根神社の鳥居が重なる絶景です。施設全体にこの眺望を取り込むため、湖に正対した建物配置としました。またその全面を開口とし、すべての諸室を湖側に配置しました。芦ノ湖方向になるべく柱を落とさないよう、両妻側を耐力壁とした 鉄筋コンクリート造とし、崖側のコアでねじれ剛性を高め、湖側は鉛直力を負担する鉄骨柱のみとしています。納まりの厳しい躯体と配管の取り合いはBIMにより3Dで検証し実現しました。
芦ノ湖周辺は日常的に霧が立ち込め、冬場でも湿度が高い特有の気候です。そこで1階の大半をピロティとして外部に開放することで、背面の崖から風が抜けるようにしました。また、今まで鬱蒼としていた崖地を庭園に整備し、朝日がアプローチ正面に差し込むようにしています。
箱根駅伝の際は、開口全面に回した軒の深いバルコニーや1階のピロティなど、建物全体に散りばめた縁側空間で、思い思いに観賞や応援を楽しんでもらえるでしょう。
最大の特徴は、計画地から一望できる芦ノ湖越しの富士山と箱根神社の鳥居が重なる絶景です。施設全体にこの眺望を取り込むため、湖に正対した建物配置としました。またその全面を開口とし、すべての諸室を湖側に配置しました。芦ノ湖方向になるべく柱を落とさないよう、両妻側を耐力壁とした 鉄筋コンクリート造とし、崖側のコアでねじれ剛性を高め、湖側は鉛直力を負担する鉄骨柱のみとしています。納まりの厳しい躯体と配管の取り合いはBIMにより3Dで検証し実現しました。
芦ノ湖周辺は日常的に霧が立ち込め、冬場でも湿度が高い特有の気候です。そこで1階の大半をピロティとして外部に開放することで、背面の崖から風が抜けるようにしました。また、今まで鬱蒼としていた崖地を庭園に整備し、朝日がアプローチ正面に差し込むようにしています。
箱根駅伝の際は、開口全面に回した軒の深いバルコニーや1階のピロティなど、建物全体に散りばめた縁側空間で、思い思いに観賞や応援を楽しんでもらえるでしょう。
プロジェクト 概要
名称
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箱根・芦ノ湖セミナーハウス |
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建築主 |
学校法人順天堂 |
所在地 |
神奈川県足柄下郡箱根町 |
主用途 |
研修所、宿泊施設 |
竣工 |
2019年11月 |
延床面積 |
866.91 ㎡ |
構造 |
RC造 一部S造 |
階数 |
地上4階 |
写真撮影 |
エスエス 加藤俊史 |
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