日本設計本社オフィス WELL認証GOLD取得のお知らせ

2025年4月、日本設計本社オフィスは「WELL Building Standard™ v2(以下、WELL認証)」においてWELL Certified™ GOLDを取得しました。
WELL認証は、International WELL Building Institute (IWBI)が運用する、建物の設計、施工、運用を通じて人間の健康とウェルビーイング(心身の健康や幸福)を総合的に評価する国際的な認証制度です。最新のWELL v2では、「空気」「水」「食物」「光」「運動」「温熱快適性」「音」「材料」「こころ」「コミュニティ」の10のコンセプトに基づく評価項目から構成され、さらに「イノベーション」の要素を加えた、最大110点で評価されます。
本社オフィスでは、多様な働き方に対応する柔軟な空間構成、快適な温熱・照明環境、働き方を支援する制度やプログラムなど、総合設計事務所としての知見を活かした多面的な取組みを行いました。その結果、WELL v2の評価項目において、73点を獲得し、WELL Certified™ GOLD認証取得に至りました。
本社の執務空間は、全方位に開けた2層連続の周回空間を生かし、自然光を最大限に取り込む開放的なレイアウトとしています。加えて、自動制御ブラインドや三段階の照明制御を組み合わせ、個々の快適性に配慮した光環境を整備し、「光」ではカテゴリ別で最高評価の12点を獲得しました。
スタンディングでの利用も可能なワークステーションの導入に加え、南と北に2つの階段を設けて回遊性を上げたことが、運動習慣を促すことにつながり「運動」カテゴリでも高得点を獲得しています。さらに、空気環境においては高性能フィルターの設置、水環境では給水機の配置や定期的な水質検査などを通じて、建築・設備面からの健康支援を推進しています。
働き方や制度面では、ストレスチェックの実施や保健師による相談体制の整備に加え、フレックス制度や有給取得促進など、心身の健康を支える制度を充実させています。また、ボランティア休暇制度や介護支援制度の導入、健康セミナーの実施、パンデミック体制の整備など、多様な立場の社員を支える包括的な仕組みを展開し、「こころ」や「コミュニティ」カテゴリでも高得点につながりました。
このプロジェクトには、WELL認証制度に精通したWELL AP(Accredited Professional)である当社社員が参画し、認証取得プロセス全体をリード。さらに、LEED認証でGold認証を取得していることも評価され、「イノベーション」カテゴリでの加点に結びついています。
私たちは、これからも本社オフィスを社員の健康と快適性を高める実践の場とし、ここで得た知見をもとにより良い建築と環境のあり方を社会に提案してまいります。