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ニュース 2022年
杭州市地下鉄TOD都市設計河景路駅コンペ 第1位を獲得
2021年12月10日、日本設計は、深圳蕾奥・浙江緑城建築設計との協働により杭州市地下鉄TOD都市設計コンペにて第1位を獲得しました。敷地の河景路駅周辺は杭州市の銭塘区江東エリアに位置し、杭州の蕭山国際空港に約7㎞、高鐵銭塘駅ターミナルまで4駅分の地下鉄8号線沿線に位置します。敷地範囲は駅を中心に約430haの範囲に対し、約210haの都市計画範囲とその中の約30haの中心地区となります。日本設計は主に中心地区の建築基本計画を担当しました。
敷地は杭州を流れる銭塘江の河口近く位置し、約百年続いた干拓により形成された平坦な田圃と水路で構成されています。計画範囲にはすでに地下鉄及び駅は建設されており、このエリアにどのような街がふさわしいかを提案するのが課題でした。
上位計画、社会的な要求、同時期に建設される沿線の地下鉄駅との差別化、駅周辺の地域特徴に基づきシナリオをまとめ、計画ポリシーを確定しました。
また、田圃や水路などが残る未開拓地が急速に都市化する提案とするのではなく、短期、中期、長期と長い時間軸の中で、建設していくボリュームや、敷地の機能、利用形態などの長期ビジョンを描いていきました。
緑と水の豊かな場所の特殊性を生かし、駅を中心とし水路により島を囲んだ「河景創島」というコンセプトを掲げました。街で働く人、住む人々がモータリゼーションに頼らずとも快適であること、緑化や親水空間を交えたサンクン広場やデッキによる魅力的な歩行空間をつくることにより、ウォーカブルな街づくりを目指しました。