複数のデザイン要素をひとつの「まち」として融合する
森JPタワーの内装デザインは、広場や低層部の要素を高層階にもつなげ、内と外、低層部と高層部との連続性を創り出しています。
自らのデザイン提案と実現する技術力
高さ約150mに位置するスカイロビーにはイベント時の利用も想定した大階段をデザインしました。ロビー空間と大階段は白とベージュを基調とし、自然光が差し込み、光に満たされた「空に浮かぶロビー」を実現しています。オフィス共用部は、「上質なスタンダード」をテーマにデザイン。オフィスエントランスの色調をオフィスフロアにも展開し、壁は木目調の化粧塩ビシートをキーマテリアルとしています。エレベーターホールの天井は、低層部のガラスパビリオンの形状とつながりをもたせたデザインです。
森JPタワーのエントランスを特徴づけるのは、オフィスロビーから商業ゾーンであるタワープラザまでシームレスにつながるヤブ・プッシェルバーグによるリボンをモチーフにしたデザインです。
私たちは、不燃材料であることや重量、色や質感なども検討のうえ、3次元曲面を実現できる素材としてGRG(ガラス繊維強化石膏)パネルを提案。メーカーと共同して3Dデータによりエスカレーターとの取り合いなどの細部を確認しつつ、8種類のパターンを組み合わせてリボン形状を実現しています。
ガーデンプラザCのセントラルウォークに広がる金属パネルの天井は、柱型から天井面まで連続して変化するデザインです。ヘザウィック・スタジオから提示されたこのデザインを、私たちは楕円柱面と平面の組み合わせで再構成し、3Dモデルにより構造や設備機器との取り合いを緻密に検討。施工性とコスト面でも合理的なジオメトリを提案し、複雑な形状を実現しました。
BSTの内装は、「空間を彩るのは生徒の作品であるべき」という学校の思想を反映して落ち着いた装いとしつつ、南北をつなぐ廊下や共用エリアなどの床や壁、家具、建具には木材を使うことで、五感で温もりを感じられます。普通教室は各学年専用の共有エリア、アウトドアスペースと一体的に使用でき、都心に建つ積層型の校舎でありながら、自然と触れ合える学習空間を提供しています。

写真左:BSTの共用エリア。ナラやタモなどの木を用いた温かみのある空間。 撮影:エスエス東京
写真中:外交史料館展示室。 撮影:日本設計
写真右:慶應義塾大学 予防医療センターのラウンジ。 撮影:ナカサアンドパートナーズ








