国際基督教大学トロイヤー記念アーツ・サイエンス館
分野の垣根を越えた知の融合の実現のため、既存の建物群・広場と連携した木漏れ日のクアドングル(広場) を新たに創出し、学生や教員の対話による交流のきっかけを提供した。 大庇や木を活用したガレリアは、広場と建物を緩やかに繋ぐことで、日射遮蔽にも寄与し、木の一部はキャンパス内の伐採された樹木を再利用している。また、建物中央の吹抜のラウンジ空間「HUB Central」を核に、メカニカル・エコシャフトや、オープンでフレキシブルな実験室、教室等を新たに構成した。これにより、自然換気を空調の自動制御に取り込んだ「ハイブリッド空調」で快適な空間をつくりだし、学生や教員の交流を促進させている。 コスト面や施工のしやすさを考慮した同一サイズの木パネルを用いることで屋内外が連続するデザインとなり、日射遮蔽、自然換気、採光、吸音、間接照明に貢献し、各階のラウンジを結びつけ、木の温かみに包まれた環境を提供している。
プロジェクト 概要
名称
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国際基督教大学トロイヤー記念アーツ・サイエンス館 |
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建築主 |
国際基督教大学 |
所在地 |
東京都三鷹市 |
主用途 |
大学 |
竣工 |
2022年11月 |
延床面積 |
10,026.96㎡ |
構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 |
階数 |
地上4階 塔屋1階 |
備考 |
PM:日建設計コンストラクション・マネジメント 共同設計:隈研吾建築都市設計事務所 外構: KakSak 照明:建築照明計画 |
写真撮影 |
川澄・小林研二写真事務所 |
受賞歴
2025年 日本建築学会作品選集
2024年 JIA優秀建築選
2024年 JIA優秀建築選
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