ケーススタディー

東五反田地区の街づくり

私たちの「総合的な街づくり」への挑戦

東五反田地区は、五反田駅と大崎駅にまたがり、JR山手線に内接する約29ヘクタールの区域です。昭和57年、東京都長期計画において新宿、渋谷、池袋などと並ぶ副都心の1つに指定されて以降、地区内に集積する中小工場の土地利用転換が再開発により飛躍的に進んでいます。昭和62年には、地元組織である東五反田地区開発動向連絡会の設立を契機に、地元と行政が一体となった街づくりが始動し、平成4年「東五反田地区更新計画」において提案された、「土地利用転換に合わせた段階的な地区幹線道路等の基盤施設整備」がその後の開発の骨格となっています。その後の平成14年、都市再生緊急整備地域の指定を受けて策定された「都市再生ビジョン」では、「東京のものづくり産業をリードする拠点形成を担いつつ、多様な人々が住み、働き、学び、親しみ、楽しむ都市」を目標として、官民が連携し一体的な街づくりを戦略的に進め、緑豊かで潤いのある街づくりが段階的に実現しています。日本設計は、開発ルールとなる地区更新計画や都市再生ビジョンの策定に携わるとともに、リーディングプロジェクトとなった「オーバルコート大崎」、大崎駅との立体的歩行者デッキネットワークの先駆的な役割を担った「アートヴィレッジ大崎」、目黒川の親水広場整備を実現した「東京サザンガーデン」、そして平成27年6月にグランドオープンを迎えた「パークシティ大崎」、これらのプロジェクトにおいて、都市計画や施設計画を担当してきました。
私たちは、ここでの経験と実績を活かして、マスタープランから個別開発に至る幅広い分野のプロジェクトに関わりながら、行政と民間のニーズを的確に捉え段階的な都市開発を支援し、魅力のある街づくりに挑戦し続けます。

oosaki-mapパークシティ大崎周辺広域図

 

環境・ひと・産業を育む環境配慮型街づくり

「パークシティ大崎」は、東五反田地区最大規模(約3.6ヘクタール)で、副都心に相応しい都市基盤施設整備や、業務、住宅、商業、交流機能など、さまざまな用途施設が展開する複合開発です。この街を誇りに感じる街づくりを展開するため、大規模開発のスケールメリットを活かして、周辺地域に対して開かれた街となるべく、環境・ひと・産業を育む環境配慮型の街づくりを推進してきました。ここでは、当地区の市街地整備に加えて周辺市街地の更新を促すための地区外都市基盤施設整備、目黒川の水質改善を目的とした合流改善施設整備、ものづくり産業の育成に寄与する産業支援施設整備を実現しています。合流改善施設は、降水時における隣接地区の汚濁水を一時的に貯留し、目黒川への流入を抑制する施設で、周辺市街地の環境改善に貢献する取組みと言えます。また、品川区産業支援交流施設SHIPと大崎ブライトコアホールは、起業を目指す国内外のクリエイターや、さらなる飛躍を目指すベンチャー企業、中小企業、大手企業などの交流を目的とした施設で、次世代の産業を支援するハブとして、東京のものづくり産業をリードする新産業・業務拠点となることが期待されています。また5街区にまたがる本プロジェクトでは、街区毎にめりはりのある容積率を定めることで、変化に富んだ都市空間を形成し、緑あふれるオープンスペースなど歩いて楽しい潤いと賑わいのある街並みを実現しています。こうしたさまざまな環境配慮型街づくりの取組みは、「住みたい街・働きたい街・行ってみたい街」というまちづくりのコンセプトを具現化したものです。それにより、東五反田地区全体の魅力を向上させ、国内外の多様な人々が交流する副都心へと生まれ変わりました。

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