ケーススタディー

巨大駅前開発の密を解消する​

Task-0 | 私たちの方法   Task-1 | 集まりの複線化   Task-2 | 都市構造の分散化  Task-3 | 空間の順応化  Task-4 | 密閉・密集・密接の防止  Task-5 | 接触の防止   Task-6|免疫力の高める

巨大駅前開発の密を解消する
大動脈的交通から毛細血管的交通へ​で示した通り、世界一の乗客数を有する新宿を始め、池袋・東京・横浜・品川・渋谷といったメインコアへの集中は顕著です。そこでは交通混雑緩和に加え、駅前開発での密の解消も今後の大きな課題です。
急速な拡大を続ける中国・深センも同様の課題を抱えています。私たちが参加した深セン北駅ターミナル地区都市デザインコンペは、多くの交通問題を抱えながら高密度の駅前開発を迎えようとしている深センの最大駅の周辺開発に対する提案でした。

機能分散と交通/都市の機能共存
このコンペでの日本設計の提案は
・「一極集中」の駅機能を分散し「ダブルターミナル」とよぶ立体的な交通システムを構築する。
・大きな丸い屋根で覆われた、交通機能と多様な都市機能が共存する「新ターミナル広場」をつくる。
というものです。

「移動距離を最小化するTOD」から「楽しさで立ち寄りを誘発するTOD」へ
この提案の背景には、
・既存の深セン中心部(福田区)の高密度・高効率、高機能を優先した「競争的なまちづくり」から「人間らしい距離感・ゆとりをもち、コミュニティを育み、みんなで成長する「共創型のまちづくり」への転換。
・「移動距離を最小化するTOD」から「快適さ楽しさで立ち寄りを誘発するTOD」への転換。
を目指すというデザイン思想があります。
さらに提案に当たっては、広場や通路幅などの必要空間量の算出に、ソーシャルディスタンスの指標を取り入れている点もポイントです。
コロナに対する経験で半歩先を行く中国からは、都市デザインの分野でも、近未来へのントを見つけることができます。